音楽談義室

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筆者的ブラックジャック概論

 煙草は臭いとか辛いし、健康を害するので嫌い。酒はあの苦い感じがあり得ない。甘党には不味く感じる。常にチュッパチャプスコーラ味を咥え、明治のフルーツオレを常備し、Lindtのチョコが栄養源になっている甘党にとっては、カシスオレンジすら苦い。あのアルコールの臭いが耐えられない。そんな中、趣味が悪いのだが意外と興味があるのが賭け事。ちゃんと破産しないように気を付けようね(^-^)。基本的に賭け事は胴元が儲かるようなシステムになっている。当たり前だ。そんな中、プレイヤーの実力によってその勝率をぐっと引き上げ、胴元を負かせうる唯一のゲームが

ブラックジャック

である。

 

 ここでブラックジャックのルール説明を行おう。我々はプレイヤー側に立つ。簡単に言うとディーラーと21以内で数字の和の大きさ比べをして、より大きい方が勝つゲームである。まず、コインをベットする。プレイヤー、ディーラー、プレイヤー、ディーラーの順番で配られ、最後のディーラーのカードだけ伏せられ、他は表になって置かれる。ここではディーラーの表になっているカードをフェイス、裏になっているカードをバックと呼ぶことにする。ちなみに絵柄はすべて10扱い、エースは1でも11でも好きな方を選んでよい。例えば7とエースとなった場合は、エイトオアエイティーンとよく呼ばれる。ここから各プレイヤーのアクションに入り、もう一枚引く(ヒットする)か、もう引かない(ステイする)かを選択する。こんな感じで数比べをしていく。ちなみにディーラーのフェイスがエースの場合は特殊な裁定があるのだが、そこは面倒なので今回は割愛。すべてのプレイヤーのアクションが終わると、ディーラーがバックをオープンして、17以上ならその時点で数比べ、17に達していないなら17になるまで強制的に引いた後に数比べ。22をディーラーが越えた場合は生き残っているプレイヤー全員に配当がいく。実はこの22をディーラーが越えた場合というのがとても重要なのだ。このゲーム、確かに数比べなのだが、一概に数を大きくすればいい訳ではない。1つ例を挙げよう。

 

 今、自分の数の和は14、ディーラーのフェイスが5という状況を仮定する。この時もう一枚引くべきかどうか。数を大きくする目的なら当然引くだろうが、ここで引くと自分の勝率を下げることになる。絵柄もすべて10扱いということはこの状態だと、8以上を引いた時点で負けが確定する。単純計算で13分の6と半分近い。対して引かない場合を考えよう。相手のバックに一番可能性が高いのは10だろう。約三分の一でバックが10である。そうするとディーラーの合計値は15、この状態から17以上21以下に納めるようにカードを引きにいかないといけないのがシビアであるのは容易に想像出来るだろう。つまりこのゲームは

ディーラーを負かせるのも戦略

ということだ。如何に数字を大きくするかどうかも大事だが、相手を負かせるのも作戦なのだ。これが本当に楽しい。ちなみに下の画像はストラテジー表といって、このストラテジー表通りに戦うと安定して勝ちやすくなるというもの。ただし、あくまで計算上の最善策なので、信じるかどうかはプレイヤー次第といったところ。


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 ここまで解説してきて、ブラックジャックのどこが楽しいのか、大体わかってもらえたかと思うが、最後に自分としてはこれが魅力だというものがある。それは

ここまで色々な確率を挙げたが、結局は運

ということだ。ここまで挙げたプレイヤースキルはあくまでプレイヤースキルに過ぎない。いわば、プレイヤースキルがないと、1-6のサイコロを振ることになるが、スキルで4-6のサイコロ程度までは上げられる。しかし、結局運が決める部分も大きいのだ。だから楽しい。更にそこにかかる運は、そこまでどんなキャリアを踏んできたかなどのバックグラウンドが一切無視される。本当の意味で全員フラットなのだ。どんな社会的底辺でもチャンスはあるし、どんな大富豪でもボロ負けしうる。そんな徹底的な平等さ、確率を前にした人間の無力さが魅力であるのだ。

 

 今回はブラックジャックを挙げたが、他にもバカラ・クラップス・ポーカーなど楽しいゲームがたくさんある。破産しないように楽しみたい。