福岡一人旅
12月27日、筆者は福岡へ向かった。初めての一人旅である。目的は27日のスピッツのライブと、単純に観光である。一泊二日と短いが、存分に楽しんできた。
初日
まずは博多からほど近い天神という場所のホテルにチェックイン。その後、会場へ行って物販購入。ホテルに戻って一息ついてから会場へ。スピッツは今回から転売対策としてチケットがその場で発券されて、それによって場所がわかるというものだった。ちなみに武蔵野は四階ステージサイド、横浜はアリーナ最後尾だったが、今回は…
なんとステージ最前列!!!
おそらく生きていてもうこれ以上いい席はないだろう。遮るものはなにもなく、メンバーが本当に目の前にいる。至福の時間だった。「俺のすべて」では田村さんや草野さんが文字通り目の前に来てくれたり、草野さんが福岡出身であることからMCが博多弁だったり、アンコールでホークスのユニホームを着ていたり一生忘れられないライブだった。アンコールの日替わり曲は「甘ったれクリーチャー」。知る人ぞ知る縦ノリロックナンバーが印象的であった。
そしてライブが終わり、予てよりツイッターで交流のあった方と一緒にもつ鍋を頂いた。
スピッツのあの曲がいいだとか、このアルバムが名盤だとか仲良く話し合った。去年のファンクラブライブは奇遇にも同じ日だったらしく、その話でも盛り上がった。こうした話ができる相手はかなり貴重なので、大事にしていきたい。その人も東京住みで福岡に一人旅兼ライブだったらしく、似た境遇であることも重なって話が弾んだ。
別れた後はホテルに帰って即睡眠。楽しかった反動で体は相当疲れていた。
二日目
いよいよ一人旅。どこに行くかは事前に決めていた。スピッツ草野マサムネのゆかりの地巡りである。
まずはここ!室見川!ファンじゃなければ「単なる川じゃん」となるが、スピッツファンなら訪れなければならない地だ。ロビンソンの「河原の道を自転車で走る君を追いかけた」という詞があるが、その河原とは室見川のことを指しているのだ。ちなみに草野さんの実家はここからほどなくした場所にあるらしい。なお、椎名林檎の正しい街には明確に「室見川」と歌われている。
こんな場所で名曲が紡がれたと思うと感慨深い。福岡という街はどこか東京とは違う。街としての風情というかなんというか、言い表せない空気感が充満している。
少し移動して百道浜へ。この百道浜は先ほどの室見川同様、椎名林檎の正しい街で歌詞になっていた場所だ。
広大な水平線。やっぱり東京の海とは違う。潮の匂いを吸ったときの空気感。五感のすべてで椎名林檎を感じた。
中心街に戻り昼食。やっぱり福岡来たらこれでしょ
そう!博多豚骨!長浜ラーメン!このお店はチャーシューが炭火焼きでとても香ばしく美味い。替え玉までしてあっという間に食べ終わった。
次に向かったのはレコード屋。草野さんが青春時代によく通っていたレコード屋さんへ。
レトロな雰囲気漂うレコードショップGroovin'。店内は所狭しと洋邦問わず様々なレコードがずらり。こういう所に来ると思わず胸が踊り、衝動買い
TotoのHydraとJethro tullのA passion play。Hydraに関しては高校の頃にひたすら聴いていたし、A passion playはCDで聴いたときに「いつかLPで聴きたい」と思っていた作品だ。なお2つ買って2000円しないくらい。中古品とはいえ安くて中々安い。
少し移動してこちらも草野さんがよく訪れていたと言っていた田口商店さん。
こちらも壁一面にレコードが置かれ、趣ある店だった。Groovin'に比べて70年代の邦楽が多い印象だ。ここでもLPを買った。
このブログでも紹介したthe stranglersのライブ盤。個人的にこのライブ盤は大好きで、パンクバンド特有の熱情が聴くだけでありありと目に浮かぶ作品だ。
最後に博多の立ち飲み屋で九州名物の芋焼酎を頂いた。これについては別の記事に書くとする。
総括
福岡は本当にいい街。社会人になったら福岡で働きたいと思ったほど。飯も美味いし、人もいい。素晴らしい街だ。あと、博多弁って誇張でもなく本当に「~しとったと?」とか「~けん」とかを使うんだなぁと実感した。そして、一人旅は楽しい。みんなで行く旅行も楽しいけど、一人で道を決めて何かに忖度するわけでもなく過ごすのは最高だ。今度は青森あたりに一人旅したい。