音楽談義室

音楽とか文学とか完全に趣味を語るブログ

オーディオという魔境②

さて前の続き

 

まずは浪人時代。今までよりも圧倒的にイヤホンを使う機会が増えた。浪人時代は数えるほどしか友人がおらず(かろうじて途中から増えたが)、学校に行かないため、イヤホンは冗談抜きでお供であった。一方で、SHUREがけ出来るイヤホンを買ったものの、それでも尚電車では不便を伴った。断線しかねないし。やっぱり有線じゃダメだ。でも、無線は音質落ちるからしっかりいいやつ買わないと。こうして買ったのが

Westone WX

お値段22000円。今は型落ちしたから大分安く買える。これだけお金をはたいても、音質はやっぱり劣る。しょうがない。むしろこんなもんで済んでいるのが幸運なくらいだ。無線は有線に勝てないと強く実感したのもここらへんである。

 

そして浪人生活が終わって大学に入った。ここである新しいファイル形式の存在を知る

FLAC

なんだそれと思った。当時筆者が知っていたファイル形式は

  • mp3
  • AAC
  • WAV
  • その他有象無象

という感じだったので無理はない。このFLACというファイル形式は簡単に言ってしまえば

ハイレゾ

である。

 

さぁここでハイレゾとは?という方に簡単にハイレゾのメカニズムと魅力を教えたい。その前にまずは圧縮という概念について説明しよう。CDには程度の差こそあれ650MB程のデータがある。このデータをまるごとそのまま再生機に入れると、すぐに容量オーバーしてしまう。大体16GB程のメモリーは僅か300曲で埋まってしまう。そこで容量を減らすために圧縮をかける。例えばWAV(非圧縮)で700MBあるファイルが、AAC320kpsだと160MBになる。こうして容量を削って多くのデータを保管出来るようにした。そして、圧縮形式には二つある。一つが、先ほど挙げた三つのファイル形式のうち、mp3とAACに代表される非可逆圧縮。読んで字の通り、圧縮してしまうと元のファイル形式には戻せないということだ。WAV→mp3はできても、mp3→WAVは出来ないと理解してもらえれば差し支えない。もう一つがFLACによる可逆圧縮だ。これはWAV⇔FLACとなる。しかも容量はWAVの半分で済む。メカニズムのイメージは折り畳み傘だ。使わない時は圧縮(折り畳み)して、コンパクトに持ち歩ける。使う時は開いて、折り畳みでない傘と引けをとらない役割を果たす。こうして、低容量高音質という夢のようなことを実現したファイルがFLACなのだ。ただ、未だにiTunesユーザーであった筆者はFLACとは無縁の場所にいた。強いて言えば配信限定シングルくらいか。このFLACの話はこの次の記事でまた出てくる。

 

そんなこんなで、大学に入ると想定外の事が怒ってしまった。Westone WXが壊れてしまったのだ。しかも壊れたのはケーブルではなく、音を出すドライバー部分。これではケーブルだけ別のものを用意し、ドライバーと接続させる、俗にいうリケーブルも出来ない。落胆した所で、ふと思い付いた。まてよ…、なんかこのケーブル生かせないかな。そこで買ったのが

Westone UM pro30

である。お値段37800円。たっかい。高過ぎる。でも音は全然違うね。15000円とも全然違う。特徴はイヤードライバーがRHAは一基なのに対して、UM pro30は三基(低音、中音、高音に一基ずつ)備えていること。より解像度が増した。更にリケーブルしてあげれば、無線としても使える。汎用性も高いのだ。

 

 今回はここまで。次回は今取り組もうとしている音質向上について上げていく。また次回~