音楽談義 vol.4 特別編 天才ギタリストの映画
部屋の奴らが夜更かししすぎていて、ずっと電気付けているから、そろそろアイマスク買おうか迷っている僕です。あー、そんなことはどうでもいいんですよ。
じゃん!
映画見てきました(何故か画像が横なのは許して)。あ、文学A取っている人、「お前ハンセン病資料館どうしたんだよ」って言う方もいるかもしれないので、先に理由を話しておきます。コンパのBBQが10:00-14:00でありました。これは事実です。んで、早めにBBQ終わったから一足早く東京戻って映画見たってわけ。何が言いたいかというと、映画を見てようが見てまいが、ハンセン病資料館には行けませんでした。決してずる休みではないので断っておきます。ていうかハンセン病資料館は普通に行きたかった。
さて、映画の本題に戻りますか。映画の主役は唯一無二のロックシンガー兼俳優兼モデル兼その他もろもろのデビットボウイを支えたギタリストです。その人の名前は
ミック・ロンソン
50を前にして病によりこの世を去った、天才ギタリストです。
画像からしてかっこよすぎる。この画像ではテレキャスターを持っていますが、彼のメイン機はレスポールカスタムのイメージかな。最近、映画が大ヒットして話題を呼んだクイーンのフレディの追悼コンサートで出てきて大歓声を受けたことでも有名です。彼を語る上で外せないのはやはりデビットボウイとの関係性でしょう。当時のデビットボウイのバックバンドは、イエスで有名になったキーボードのリック・ウェイクマンもいて、とにかく錚々たるメンバーでした。そんな中でも、際立ったのはミック・ロンソンのギタープレイかなと思うんですよ。
洋楽ファンなら何百回と聴いたであろう、ジギースターダストからMoonage Daydreamです。音の数はごちゃごちゃせず、とてもシンプルで、だからこそギターのリフ作りが曲を強く印象付けます。この印象的なリフこそ、ミック・ロンソンの真骨頂です。
ミック・ロンソンのパーソナルデータはこんなところにして、映画の話に移りましょう。
下高井戸のシネマに到着。何故下高井戸かというと、東京でこの映画が見られるのがここしかないからです。なんというマニアックぶり。
整理券を渡されてワクワクが止まりません。
こんな感じで劇場一つだけ。すごいなぁ。普通の映画館しか来たことないから、新鮮です。ていうか、自分くらいの年代の人がだーれもいない。そりゃそうか。中に入ると、こじんまりとした映画館で140席ほど。そして見てきました。
めっちゃええやん
それまではボウイの成功は彼の圧倒的カリスマ性にあると思っていたのですが、ミックがいなかったら成功していないとわかりました。ミックの編曲やミックス、ギターリフの重要性がより伝わりました。でもソロ活動では上手く花開かず、苦悩する姿も印象的でした。ミックが「俺が男で、彼(ボウイ)が女みたいなステージだった」と度々口にしていて、妙に納得されられる言葉でした。ミックの「俺とボウイの間には電流が流れていて、お互いつながり合える」という言葉に、二人の音楽を越えた絆が伺えました。末期がんとわかると、イアン・ハンターやボウイといった彼と親しい人が集って、もう一度音楽をするシーンは、音楽家として理想的な死なのかなと考えさせられました。同時に、医学部生として、素晴らしいターミナルケアを見た気がします。ああやって親しい人に囲まれながら、好きなことをしながら亡くなれたらどれほど幸せだろうか…
パンフレットも買いました。いい映画だなぁ。ただ、背景知識がないと、色々な人が回想しながら喋るシーンばっかりなので、映画を見る前にボウイやその周辺のことは知っておくべきかな。最後に一曲置いておきます。
ハンキードリーよりQueen Bitchです。いいギターの音色ですね。ミック本人が言っていましたが、ワウペダルを半掛けしているから、中音域が盛り上がるそう。そう言われて聴いてみるとなるほどなとなります。では、偉大なるギタリストであるミック・ロンソンに敬意を示して、締めとします。長文失礼しました。