音楽談義室

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音楽談義 vol.17 ハロウィンはHELLOWEENを聴こう

 嫌いな音は女子の甲高い笑い声、あと全体的にガヤガヤしているのは苦手。頭痛くなるね。こういう時はメタルでも聴きましょう。

 

 そんな表舞台とは無縁の存在の筆者だが、大学のハロウィンパーティーの装飾部門になった。なったはいいが、ここで1つ疑問が残る。

ハロウィンっていつから単なるコスプレのガヤ騒ぎになったんだ?

そもそも日本はハロウィンの文化ある国じゃないっていう。ハロウィンやクリスマスは結局何かの理由をつけて騒ぐ機会を得たいだけにしか感じない。どうも冷めた人間なのでこういう考えになってしまう。では、筆者が考えるハロウィンの過ごし方とは?

 

メタルキッズよ!HELLOWEENを聴こう!

 

気高きジャーマンメタルに敬意を示す日であっていいのではないか?日々の鬱憤を晴らすならメタル聴いて頭振るのが一番手っ取り早い。そんなHELLOWEENの曲達を紹介しよう。

これよこれ。水戸黄門リズムに乗せたツインギターから一転してスピード感ある曲調。水戸黄門リズムっていうのは「タ タタタタン タタタタン タタタタン」みたいな感じのリズム。黄門様が出てくる時の曲とリズム進行が同じだと応にして言われる…こともある。

 

 さて、Helloweenジャーマンメタルの基礎を築いたとして、音楽的評価がとても高い。ジャーマンメタルというとAcceptやScorpionsなど、筆者も大好きなバンドが多いが、これらのバンドの土台もHelloweenである。そんな後のバンド達へ影響を与えたと個人的に感じた曲を次は紹介しよう。

2ndアルバムのWalls Of JerichoからGuardians。ベースの主張が激しいのが当時のメタルシーンを反映している。というのも、この時のメタルの最前線を突っ走っていたIron Maidenのスティーブ・ハリスのベースは、まさにこの曲のベースのような感じなのだ。ハイトーンボイスは、日本のレジェンドメタルバンドのボーカリストである二井原実さんにも確実に影響を与えただろう。

 

 Hellweenというスペルに疑問を覚えた方が多いかもしれないのでここで補足。本来のハロウィンのスペルはHalloween。バンドのハロウィンはHelloween。a→eになっている。これは10月31日のハロウィンと地獄という意味の「Hell」を組み合わせて作った造語である。メタルバンドの歌詞は物語的な世界観で書かれることが多い。邦楽を聴いている方の感覚的に近いのは、SEKAI NO OWARIをもっとおどろおどろしくした感じの歌詞。あるいは聖飢魔IIというバンドを知っているならば、聖飢魔IIのイメージで構わない。そんな中、珍しくそういう方向に走らないのHelloweenの曲を最後に紹介しよう。

 Powerという曲。メタルにしては珍しく、わかりやすくAメロ、Bメロ、サビが分かれていて聞きやすい。ボーカルの声質が独特で、世界観の導入を大きく手伝っている。歌詞は確かな自信を与えてくれる。確証はなくても気持ちがあるなら、それだけで力を得てもいい。そんなモラトリアムな時期に強く刺さる歌詞だ。

 

 今回はHelloweenについて紹介した。前回と今回はメタル続きだったので、次回は方向性を変えて、違うジャンルのアーティストを紹介しようと思う。ちなみにそのアーティストは来週来日するので、絶賛予習中。それでは~(最近お腹痛い)