音楽談義室

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音楽談義 vol.29 生前に中々評価されなかった天才、ビゼー

 普段はロックの記事が多いが、実は筆者はクラシックも好きだ。中々記事にする機会が設けられなかったことに加え、果たして歴史ある音楽を自分の拙い言葉で上手く表現できるかが疑問だったが、今回からはクラシックの記事にも挑戦したい。記念すべき第1回目はビゼーだ。

 

 ビゼーは1835年に産まれたフランスの作曲家である。音楽一家の家庭に産まれ、幼い頃から英才教育を受けてきた。36歳と若くして亡くなったが、生前はあまり評価されなかった。彼の評価が上がったのは亡くなってから3ヶ月後であった。その時に生前最後に残したオペラ「カルメン」を披露すると、これが大ヒットしビゼーはひときわ脚光を浴びることとなる。なお、彼の生前にも「カルメン」は披露されたが、その時はイマイチ評価されなかったようだ。代表作は「カルメン」「アルルの女」「真珠採り」などである。

 

 彼の作品の多くはオペラ作品であるが、それ以外のピアノ曲交響曲にも名曲が多い。まずはピアノ曲から。

ビゼーピアノ曲はあまり知られていないがこれは本当に名作である。ピアノ曲「ラインの歌」は六部構成になっている曲で、特に一部目の「暁」、三部目の「夢」は一聴の価値がある。20分ほどの曲だが、その中にも起承転結を重視したオペラ作曲家らしい音像が感じられる。

 

 ビゼーはオペラ作品のイメージが強いが、このようにピアノ曲でも名曲が多い。そして交響曲でも名曲がある。今度は交響曲を聴いてもらいたい。

 交響曲一番のハ長調、演奏はNYフィル、指揮は現代指揮者の金字塔であるレナード・バーンスタインである。多幸感に満ち溢れたメロディラインが魅力の第一楽章から始まり、雄大な第二楽章、フィナーレに向けて盛り上がりを見せる第三楽章、バイオリンやフルートの音が美しく交差する第四楽章となっている。本当は演奏会で聴きたいのだが、あまりやってくれなくて悲しい限りである。

 

 そして、ビゼーといえばやはりオペラに行き着く。確かに上二曲も外せないが、「カルメン」の曲達はどれも印象的で、多くの作曲家に影響を与えた。そんな至高の名曲達を紹介しよう。

 ウィーンフィルで行われたカルメンの日本語字幕版である。誰もが知っているであろう前奏曲から始まり、ハバネラ、闘牛士の歌など名曲のオンパレードである。オペラ自体の内容も素晴らしく仕上がっており、最も有名で偉大なオペラと言っても差し支えないレベルである。筆者は2月23日に東京フィルハーモニー定期演奏会に行く予定だが、そこで演奏される曲はこの「カルメン」のオペラ全曲である。演奏会形式でオペラではないのが残念だが、とても楽しみである。

 

 今回は初めてこのブログでクラシックを扱った。こんな雑でいいのだろうかと思いながら書いていた。とんでもなく詳しい人から「全然ちげーよ」と非難されそうで怖い所存である。次回は年末のスピッツのライブと福岡旅行について書きたい。なんかハンバーグ師匠の「どうでしたか今日のジョークの焼き加減は、ご唱和下さい。7,8,9,ジュー」みたいにブログを締まりよく終わらせたい。なんかないですかね。募集中。