音楽談義 vol.20 特別編 まだまだ現役!The stranglersの底力
いやー行ってきましたよ
The stranglers
イギリスパンクシーンを引っ張り続けた名実共に最強のバンド。そんなバンドを僅か500人しか入れないキャパの会場で見られる日がくるとは…。
ここで少し愚痴を。会場の対応が下手すぎる。いくら500人とはいえ17:30開場、18:00スタートは無理があるでしょ。当然のように30分ほど時間が押した。人を捌くのが下手すぎる。見ていてイライラしていた。元々高校生の頃に文化祭の催事部門で長く仕事をしていたので、人の捌き方には自信がある。それゆえ、対応の未熟さには辟易してしまった。あと、今回の来日は3日間あるが、初日で3日分のTシャツが完売したらしい。筆者は買えたからよかったが、初日で3日分売り切れって、在庫管理下手すぎじゃないか?ここまでグダグダなライブ運営も見たことがない。
さて、ライブの話に戻ろう。結論から言うと
衰えてねぇぞこのバンド
というかむしろ
進化しているぞこのバンド
と強く感じた。ベースがガンガン前に出てきて、1音1音鳴る度に体が震える。これこそライブの醍醐味だよなと再確認。最近は大きい箱でのライブが多かったが、やはり箱は小さい方がよい。音がダイレクトに響く。そして演奏技術。流石としかいいようがない。キーボードとギターの激しい掛け合い、タテノリをキープしながら揺さぶられるような横のノリ(これを出せるバンドは本当に少ない)を実現している。素晴らしい。特に好きなアルバムの「Black and White」の曲たちはレコーディングの時よりも音の迫力、アンサンブルの完成度に磨きがかかっていた。ボーカルもダウナーなパンクらしい形でまとめ上げられており、円熟味を感じる。それどころか、進化さえ感じた。パンクバンドなだけあって、ライブは一時間半ほどであっという間に終わってしまったが、充実感に満ちた一時間半であったことは間違いない。
今回の来日を逃したら二度と会えない確率も大きいバンドであったので、貴重な体験だった。年齢層は明らかに筆者の親世代ばかりだったが、年は離れていても音楽を愛する気持ちはいつの時代も同じだ。ロックンロール最高。狭い箱のライブにまた行きたい。