音楽談義室

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音楽談義 vol.36 毎日Pink Floyd その3『モア』

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自分の現在の机。このBoyataのノーパソ置きはつい数日前にネットで購入した。そのまま置いて作業するとどうしても姿勢が悪くなるので、是非おすすめしたい。あ、導入するならワイヤレスマウスとワイヤレスキーボードもお忘れなく。手が上にある状態も体に悪いんでね。

 

 毎日Pink Floydの3日目、今日は3rdアルバムのMore(邦題:モア)について解説していく。とはいってもこのアルバム、なんせ影が薄い。話題性で言えば『神秘』の方が勝つ。まだまだ方向が出来上がっていない模索中な感じが強い。アイディアとしては優れているがどれも発展途上と言ったところ。正直イマイチ感が否めない。とはいえ解説なのでしっかり曲たちを紹介したい。

 

 さっき散々微妙だとか書いたが、それはあくまでPink Floydという素晴らしいアーティストのディスコグラフィーに囲まれているからの話。決して駄作とは言い切れない。Pink Floyd独特な多幸感、浮遊感はこのアルバムで顕著だ。特にTr.1のCirrus Minorは小鳥の囀り、陰鬱なボーカル、浮遊するリチャード・ライトのキーボードと世界観の作り込みが秀逸だ。後半に差し掛かって深淵でも覗いているようなキーボードの妖しげな音も、徐々に彼方へとフェードアウトしていく音たちもしっかりとした印象を与える。かと思えばTr.2のThe Nile Songではアバンギャルドでハードロックの様相を呈する。ニック・メイスンの手数の多いドラムと、ギルモアの激しいギターとの掛け合いは一聴の価値がある。総じてこのアルバムはジャンルがあちこちに飛びすぎているのだ。散らかっていて、一つのアルバムとしてのコンセプトが感じられないというのが評価の低い原因だろう。ただ、やっている事自体は決して悪くない。こうして色々挑戦した結果として黄金期がある、と考えればこのアルバムも評価に値するだろう。

 

名盤度:3

おすすめ度:3

 

アルバムジャケット

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明日は結構いいアルバム来るから期待してて