音楽談義室

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音楽談義 vol.21 今注目の北海道の若手バンド、ズーカラデル

 少し前に教員のいじめの問題が話題になっていた。いつも思うが、「いじめ」という言葉を使うこと自体をやめた方がいいと思っている。人の嫌がることを言った場合は名誉毀損罪だし、殴る蹴るは暴行罪だし、立派な犯罪である。加害者が実名報道されないのもよく分からないし、犯罪者ばかり優しい国はなんとかならないのか…。

 

 今回紹介するバンドはズーカラデル。最近デビューしたばかりの北海道出身、期待の新星だ。彼らの魅力は、一言でいうと新鮮さとノスタルジックの融合であると思っている。早速紹介しよう

アニーという曲。最近はハイトーンの刺さるようなボーカルが多いのだが、吉田さんのボーカルはそれとは違う。音の作り方や、ボーカルのざらざらした声質は懐かしさを感じる。スリーピースながらしっかり迫力のある演奏ができていて、未来への期待が膨らむ。

 

 ノスタルジックさは今紹介したアニーのソロでもわかる。この手のコード進行でのソロは90年代によく親しまれたやり方だ。複数の弦を同時にかき鳴らす手法は90年代ではよく用いられていたのだが、再燃してきた。どこか懐かしさを感じて聴きやすいバンドなのだ。そんなところでもう一曲

ダンサーインザルーム。歯切れのよいリフといい、スリーピースの気持ちのよいグルーヴ感。サビの転調からの爽快感は新鮮な気持ちでもって聴くことのできる、まさに至高のナンバーといえるだろう。

 

 そして、彼らの良さは現在再評価されているシティーポップとは似たようで違う路線を歩んでいるところだ。彼らの出身は北海道で、そんな風土も感じるこの曲を紹介したい。

この「漂流劇団」のセンチメンタルさ、ノスタルジックさは素晴らしい。人間味溢れた歌詞に、決して目を逸らさずにそれを伝えようとする一途な想いが伝わる。

 

 今回はズーカラデルを紹介した。レポート三昧で中々更新できなかったが、こんな感じでマイペースに更新していくのでよろしく。